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ボイマンス美術館所蔵
ブリューゲル「バベルの塔」展
16世紀ネーデルラントの至宝 ― ボスを超えて ―2017年4月18日(火)~7月2日(日)
東京都美術館
ブリューゲル1世の傑作「バベルの塔」、彼が手本とした先駆者ボスの作品のほか、ネーデルラント美術の稀少な名作が来日!ネーデルラント美術は、油彩技法が確立されたフランドル地方(現在のオランダ南部とベルギー西部にまたがる地域)で発展、フランドル美術とも呼ばれます。15世紀後半から16世紀、その中心は南から北へと移り、画題もキリスト教の宗教絵画から、風景画や風俗画が描かれるようになりました。
本展は、ボイマンス美術館(オランダ・ロッテルダム)所蔵の約90点の絵画、版画、彫刻等の作品を通じて、16世紀のネーデルラント美術を展覧するものです。
※amuzen (あみゅーぜん)の読者 5組10名様に抽選でブリューゲル「バベルの塔」展招待券をプレゼントいたします。
応募締切:5月5日(金)
プレゼント応募の受付は終了いたしました。
抽選結果の発表は発送を以てかえさせていただきます。
ご応募ありがとうございました。
ブリューゲル1世
ピーテル・ブリューゲル1世(ブリューゲル[父]、c.1526/30-1569)による「バベルの塔」は、実に24年ぶりの来日となります。壮大な構図、圧倒的な想像力、写実力、技巧。聖書における塔の壊滅と人々の離散の物語について、神の怒りよりも、人々の挑戦が描かれた作品です。
ピーテル・ブリューゲル1世 「バベルの塔」
1568年頃 油彩、板 Museum BVB, Rotterdam, the Netherlandsブリューゲルはまた、農民をはじめ市井の人々の日常や祝祭、民話や寓話、ボスからもインスピレーションを得た、想像上の生き物をいきいきと描いた傑作を残しています。
ピーテル・ブリューゲル1世、彫版:フランス・ハイス
「アントウェルペンのシント・ヨーリス門前のスケート滑り」
1558年頃 エングレーヴィング Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
ピーテル・ブリューゲル1世、彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン
「大きな魚は小さな魚を食う」
1557年 エングレーヴィング Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
ヨハネス・ウィーリクス 「ピーテル・ブリューゲル1世の肖像」(部分)
1600年出版 エングレーヴィング Museum BVB, Rotterdam, the Netherlandsヒエロニムス・ボス
ヒエロニムス・ボス(c.1450-1516)は、ネーデルラントの写実的な描写を駆使しながらも、地獄の情景やそこに跋扈する妖怪など、現実には存在しない奇想の世界を描いた画家。その画風が人気を博して一世を風靡し、同時代人や、ブリューゲルをはじめとする後続世代の画家にも多大な影響を与えました。本展では、近年、再注目されている巨匠ボスの数少ない現存作品から、2点の油彩画が日本で初公開されます。
ヒエロニムス・ボス 「放浪者(行商人)」
1500年頃 油彩、板 Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
ヒエロニムス・ボス 「聖クリストフォロス」
1500年頃 油彩、板 Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands (Koenigs Collection)
ヘンドリック・ホンディウス1世 「ヒエロニムス・ボスの肖像」(部分)
1610年 エングレーヴィング Museum BVB, Rotterdam, the Netherlandsネーデルラント美術
さらに、国内外の教会向けに制作された初期ネーデルラント彫刻や宗教絵画、風景や風俗を描いた作品など、ネーデルラント美術を俯瞰します。
ディーリク・バウツ 「キリストの頭部」
1470年頃 油彩、板 Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
ルカス・ファン・レイデン 「ヨセフの衣服を見せるポテパルの妻」
1512年頃 油彩、板 Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
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