「月岡芳年 妖怪百物語」展

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  • 月岡芳年 妖怪百物語

    2017年7月29日(土)~8月27日(日)
    太田記念美術館

     
    幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師、月岡芳年(1839~92)。歌川国芳の門下であり、武者絵、歴史画、美人画など幅広いジャンルの作品を手がけました。

    芳年が生涯に渡って力を注いだテーマとして、歴史や伝説、小説、芝居などの怪奇的な物語に取材した「妖怪画」があります。中でも、画業の初期に描いた「和漢百物語」と、最晩年に手がけた「新形三十六怪撰」という二つの作品は、ともに多数の妖怪たちが登場する怪奇画集の傑作として知られています。

    月岡芳年「一魁随筆 托塔天王晁葢」 (大屋書房蔵)

    本展では、「和漢百物語」と「新形三十六怪撰」をそれぞれ全点公開するとともに、初期から晩年までの作品をあわせて約100点を出品し、芳年が描く妖怪画の世界を紹介します。

    ◆月岡芳年が描く妖怪画約100点を大公開

    月岡芳年は画業の初期から怪奇的な画題を好み、妖怪たちを描き続けました。妖怪画を得意としていた師匠の歌川国芳の影響が考えられるほか、芳年自身も幽霊を見たと伝わるなど、妖怪を身近に感じていた人物のようです。

    ◆「和漢百物語」(全26図、慶応元年・1865年)

    芳年による妖怪を題材とした最初の揃物である本作は、和漢(日本と中国)の怪談に幅広く取材した「百物語」(数人で集まって怪談を語る会から転じて、怪談集)です。

    月岡芳年「和漢百物語 華陽夫人」(太田記念美術館蔵)
    月岡芳年「和漢百物語 頓欲ノ婆々」(太田記念美術館蔵)

    ◆「新形三十六怪撰」(全36図、明治22~25年・1889~92年)

    本作出版開始時に芳年は数え51歳であり、幾つかの図は、明治25年に芳年が没した後に刊行されました。芳年が長年手がけてきた妖怪画の集大成とも言える、最晩年の傑作です。

    月岡芳年「新形三十六怪撰 貞信公夜宮中に怪を懼しむの図」(太田記念美術館蔵)

    「新形三十六怪撰 源頼光土蜘蛛ヲ切ル図」(太田記念美術館蔵)

    月岡芳年「新形三十六怪撰 源頼光土蜘蛛ヲ切ル図」(太田記念美術館蔵)

    『平家物語』『太平記』の「剣の巻」に伝わるエピソードである、源頼光の土蜘蛛退治を題材にした図。平安時代の武士である源頼光が病に侵され、長い間床に伏せていたある夜、一人の僧がどこからともなく現れ、縄で頼光を絡め取ろうとしました。驚いた頼光はとっさに枕元に置いてあった名刀、膝丸で切りつけます。別の部屋で宿直をしていた頼光配下の四天王たちも駆けつけ、血の後を追っていくと巨大な土蜘蛛に遭遇し、見事これを退治したという話。

※情報は掲載時のものであり、変更されることもあります。詳細は主催者にご確認ください。

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