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サンリオ展
ニッポンのカワイイ文化60年史
2021年9月17日(金)~2022年1月10日(月・祝)
東京シティビュー
カワイイ文化の成り立ちを中心に、創業60周年を迎えたサンリオの魅力を紹介する「サンリオ展」が開幕しました。
今回はその実際の様子の一部をご案内します。
写真(全て):展示風景
サンリオ展のみどころ
会場は海抜250mの空中にある東京シティビュー。
サンリオ史上最多となる800点以上のキャラクター商品や貴重な原画とともに、カワイイを辿る展覧会です。
◆エントランス展示「Unforgettable Tower」
大きな窓越しに東京の景色を眼下に納めるエントランスには、全長約 6m のシンボリックアート「Unforgettable Tower」がそびえています。
こちらは、横から見た様子。
制作者は。カワイイの大御所とも言える、増田セバスチャンさん。
コメントは言い得て妙です。
「サンリオのキャラクターやグッズは、我々の記憶の片隅にちょこんと存在しています。
それは長らく日本人だけの感覚でしたが、今や世界中でも同じことが起きているでしょう。
記憶というものはあやふやなもので、あの時自分はどうだったかな?と思い返しても意外と朧げです。
ただ、懐かしさや、好きだった気持ちだけがふんわりと残っている。この「Unforgettable Tower」のように、不確かなバランスで成り立っているのです。
このコメントのように、展示を巡りながら来訪者のそれぞれが、自分の中の ≪記憶≫ と対話してしまう、不思議な展覧会です。
◆カワイイの贅沢空間
サンリオ展のテーマは、「カワイイ」です。
ハローキティ、リトルツインスターズ(キキとララ)、マイメロディ、シナモンロール、ポムポムプリンといったキャラクターたちが主役です。
現代的な気分に合っていると言えども、カワイイ路線とは一線を画す「アグレッシブ烈子」や「ぐでたま」はお見かけしません。
カワイイで一世を風靡してきたキャラクターたちと、贅沢な間取りでゆっくりと向き合える展示構成となっています。
「今頃、カワイイなのか」、などと侮るなかれ。本展の英語の副題「The beginning of KAWAII」にあるように、世界のカワイイの潮流の原点がここに見事に表現されています。
どこかの記憶と今が交差する、時空のきらめき。
あなたが何歳であっても、熱烈なファンではなかったとしても、出口にたどり着くまでには、思わず「カワイイ」と口にしてしまうことでしょう。
◆不滅のハローキティ
日本はもとより世界中に熱烈なファンを生み出してきた、ハローキティ。
キティちゃんの存在感は全体の中でも格別です。
展示の最後の方には、アーティストによるオリジナルアートもいくつか展示されています。
こちらは、彫刻家の森貴也(もりたかや)さん作、「脱皮するキティ」。
木からメタリックな身体に脱皮するキティちゃんがシュールです。
そして、プレ・オープンのこの日、キティちゃんのグリーティングというサプライズがありました。
ブラックのドレスはオートクチュール仕様で、驚くほどシックでエレガントな「カワイイ」です。
サンリオ展のオリジナルグッズ
展覧会だけでも、海外のファンが知ったら悶絶しそうなコンテンツでしたが、会場のすぐ外にある物販コーナーには所狭しと「サンリオ展」オリジナルグッズが並びます。
海外の展覧会では考えられないバラエティで、その数は100アイテム以上。
メインビジュアルをモチーフとしたTシャツから、昔懐かしいファンシーグッズ、バッグや靴下や小物、木製グッズやアクセサリー、瓦せんべいや金平糖、そして何故か「卓上塩」まで、サンリオのカワイイキャラクターたちがグッズにあふれています。
増田セバスチャンさんのカラフルなポーチ(Thank You All)などもあります。
サンリオ展 東京限定コラボメニュー
会場と同じ階にあり、抜群の眺めを誇る「THE SUN & THE MOON」のカフェとレストランでは、コラボメニューが展開します。
こちらは12月15日~1月10日にカフェで提供されるメニュー例。
・マイメロディの冬野菜とメンチカツのカレー(左)
・ハローキティの丸ごとリンゴワッフル(中央)
・ポチャッコのかぼちゃシチュー(右)
・ハローキティ・マイメロディ・ウッィシュミーメルのパフェ(奥)
フォトスポットで記念撮影もお忘れなく。
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