スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』

新橋演舞場
2015年10月7日（水）～11月25日（水）

 
麦わらのルフィが舞台で見得を切る！? 『ONE PIECE』の壮大で魅力あふれる世界と四代目市川猿之助による「スーパー歌舞伎II」が融合、一大エンターテイメントとして初上演されます。

尾田栄一郎作の『ONE PIECE』は「週刊少年ジャンプ」（集英社）にて1997年より連載中。テレビアニメ、アニメ映画、ゲーム化もされ、国内はもとより世界でも大人気のマンガ。2015年6月には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネスブックに認定。大海賊時代、伝説の海賊王G・ロジャーの遺した「ひとつなぎの大秘宝」（ワンピース）を目指し、麦わらの一味が大いなる冒険をする、という物語です。

スーパー歌舞伎は四代目市川猿之助の伯父である三代目市川猿之助が創出。歌舞伎の持つ伝統的な舞台の形式美を活かしながら、現代の日本語を使い、音響や照明や装置など近代劇の要素を組合せ、宙乗りなど大がかり仕掛けも交えたスペクタクル。作品はヒットを重ね、新しい舞台ジャンルとして定着してきました。

今回歌舞伎化されるのは『ONE PIECE』の中でも今なお人気の「頂上戦争編」。脚本・演出は横内謙介（劇団扉座主宰）で、当代猿之助も演出を勤めます。配役は猿之助が主人公のモンキー・D・ルフィ、赤髭のシャンクス、女海賊のボア・ハンコックの一人三役。ほか出演は市川右近、坂東巳之助、中村隼人、市川春猿、市川笑三郎、市川笑也、市川男女蔵、市川門之助、福士誠治、嘉島典俊、浅野和之 。

シャンボディ諸島での麦わらの一味の戦いは、舞台でいかに？ どんな歌舞伎の手法でルフィの手が伸びるのか（ルフィはゴムゴムの実を食べたゴム人間）。役者の早替わり、舞台装置や衣裳、宙乗りなど、ファンはもとより『ONE PIECE』や歌舞伎を見たことのない人の心もつかむ、目の離せない舞台になりそうです。