-
高畑勲展
─日本のアニメーションに遺したもの2019年7月2日(火)~10月6日(日)
東京国立近代美術館
日本屈指のアニメーション映画監督、高畑勲(たかはた いさお、1935~2018)。
「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」、「赤毛のアン」といったテレビシリーズをはじめ、日本を舞台にした作品「じゃりン子チエ」、スタジオジブリでの「火垂るの墓」など、誰もが知る名作の数々を遺しました。
絵を描かない監督は、どのようにして歴史に残るアニメーションをつくったのか。
本展はアニメーションの新境地を開拓した高畑勲監督の秘密に迫る、初の回顧展となります。高畑監督の制作ノートや絵コンテなどの貴重な資料とともに、他のクリエイターたちとの交流や共同制作の過程も明らかにします。
高畑勲展のみどころ
◆アニメーション映画への情熱
1959年以降、東映動画(現・東映アニメーション)でアニメーションの演出家・監督として活躍した時代。
◆新たな表現領域の開拓と協働
東映動画を離れ、「アルプスの少女ハイジ」(1974)、「母をたずねて三千里」(1976)、「赤毛のアン」(1979)と続くTVの名作シリーズで新境地を切り拓いた70年代。
宮崎駿、小田部羊一らとのチームワークを絵コンテ等とともに検証し、高畑演出の秘密に迫ります。
「アルプスの少女ハイジ」絵コンテ
©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp/
「アルプスの少女ハイジ」オープニング原画(作画監督修正)
©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp/
◆日本文化への眼差し
映画「じゃりン子チエ」(1981)、「セロ弾きのゴーシュ」(1982)以降は、日本を舞台にした作品に特化。
1985年に設立に参画したスタジオジブリからの「火垂るの墓」(1988年)、「おもひでぽろぽろ」(1991)、「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994)。
日本人の戦中・戦後の経験をつなぐ話法の創造と、「里山」というモチーフに注目。
「平成狸合戦ぽんぽこ」イメージボード © 1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH
「平成狸合戦ぽんぽこ」レイアウト画 © 1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH
「平成狸合戦ぽんぽこ」セル付き背景画 © 1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH
◆新たなアニメーションへの挑戦
90年代、絵巻物から日本の視覚文化の伝統を掘り起こし、人物と背景が一体化したアニメーションの新しい表現スタイルを模索。「ホーホケキョ となりの山田くん」(1999)、「かぐや姫の物語」(2013)へ。
高畑勲展 招待券プレゼント
「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」の招待券をあみゅーぜんの読者5組10名様にプレゼントいたします。
応募期間 7月9日(火)~21日(日)
応募ページリンク
※応募受付は終了いたしました。
※当選者の発表は発送を以てかえさせていただきます。
1ページ「概要」/ 2ページ「インフォメーション」