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千年雛めぐり ~平安から現代へ受け継ぐ想い~
百段雛まつり2024
2024年1月20日(土)~3月10日(日)
ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
絢爛豪華な文化財「百段階段」にて2010年から催され、数多くの人が訪れてきた「百段雛まつり」。
コロナ禍でやむなく休止されていた人気展が4年ぶりに開催されます。
今回は、「百段雛まつり2024」の展示の見どころの一部をご紹介します。
「千年雛めぐり ~平安から現代へ受け継ぐ想い~」見どころ
日本各地の伝統のお雛さまから、現代作家による作品まで、各部屋のテーマに沿って展示されています。
「百段雛まつり2024」は、ハートウォーミングな見どころがたっぷり。
◆エントランスホール
螺鈿(らでん)が施されたエレベーターから降り立ち、真っ先に目に入るのは、雛山(宮崎県綾町)。
苔に覆われた山の中にお雛さまを配す独特の展示は、まるでクリスマスのクレッシュ(crèche de Noël)のよう。
◆十畝(じっぽ)の間 百段雛まつり
99段の階段で連なる7部屋の最初の部屋。
平安時代にあったような「立雛」、京で生まれた「享保雛」、歴史あるお雛さまや地域に息づく素朴なお雛さまなど、「百段雛まつり」の過去の風景とともに展覧。
◆漁樵(ぎょしょう)の間 座敷雛(福岡・飯塚)
豪華絢爛な部屋に広がるのは、紫式部の『源氏物語』にも登場する「葵祭り」をテーマにした、圧巻の立体絵巻!
5年前に見た「葵祭り」に感激して、その風景を江戸期から戦前頃までの雛人形で構成したという、人形研究家の瀬下麻美子さん。
「光源氏や、葵の上と六条御息所との『車争い』のエピソードも配しているんですよ」。
さながらドラマ仕立ての、雅なジオラマのお雛さまたちです。
◆草丘(そうきゅう)の間 うしくのひなまつり
茨城県牛久市の早春を彩る華やかなつるし飾りと愛らしい創作人形の世界。
「花工房猪子庵」による飾りは、四季の行事や風景、昔話、雛飾りなど、それぞれがディテールまで再現され、思わずほっこり。
◆静水(せいすい)の間 清湖雛物語
人形師東之湖(とうこ)さんによる、マザーレイク・琵琶湖を舞台とした物語。
◆星光(せいこう)の間 極小の雛道具(川内由美子コレクション)
かわいらしいミニチュアの雛や雛道具の世界。
象牙製芥子雛と七澤屋の雛道具(江戸時代)、段飾りの豆雛とくす玉(明治初期~昭和初期)も展示。
◆清方(きよかた)の間 ねこたちの雛まつり
10名の作家によるねこアートによる特別企画。
猫がお雛さまになった作品は、いずれも購入可能。
◆頂上の間 早春を彩るてまり
各地の手毬とともに、雛祭りをテーマにしたインスタレーションが登場。
フォトスポットのテーマは「芽吹き」。
「魔法の壺から、春風が吹いて、雲の下に新芽が芽吹く様子を表現しています(はれてまり工房さん)。
◆ミュージアムショップ
企画展の展示品や展示作家の作品も購入できるミュージアムショップ。
今回は雛祭り一色にがらりと品揃えを変え、本展の第8の展示室のよう。
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