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イサム・ノグチ 発見の道
2021年4月24日(土)~8月29日(日)(※新会期)
東京都美術館
20世紀を代表する彫刻家 イサム・ノグチの作品とともにその真髄に迫る展覧会「イサム・ノグチ 発見の道」が開催されます。
イサム・ノグチ 発見の道
イサム・ノグチ(1904-1988)は日本人の父と米国人の母の間に生まれた、世界に名高いアーティストです。
東西の間でアイデンティティーの葛藤に苦しみながら、独自の彫刻哲学を打ち立てました。
20代で彫刻家コンスタンティン・ブランクーシと出会い、そのヴィジョンに決定的な影響を受けたノグチは、自然と通底する抽象のフォルムが生み出す世界を、生涯を掛けて追い求めました。
ノグチの彫刻芸術の「発見の道」を辿る本展では、国内外の多数の大型作品を含む約90件の作品が集結。
会場には、光の彫刻「あかり」を150 灯も用いたインスタレーションをはじめ、3フロアそれぞれに特色のある体感型展示が登場。
かつてない“ノグチ空間”が現出します。
イサム・ノグチ
©朝日新聞社
◆彫刻の宇宙
ノグチのライフワークである太陽と月に見立てた光の彫刻「あかり」の大規模インスタレーションを展示室の中心に据え、1940年代~最晩年の1980年代の多様な作品を紹介。
イサム・ノグチ 《黒い太陽》
1967-69年、スウェーデン産花崗岩、国立国際美術館蔵
©2020 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713
◆かろみの世界
切り紙や折り紙など、日本の文化における「軽さ」の要素からインスピレーションを得た作品を紹介。
イサム・ノグチ 《リス》
1988年、ブロンズ、香川県立ミュージアム蔵
©2020 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713
◆石の庭
ニューヨークと香川県高松市牟礼(むれ)町にアトリエを構えたノグチ。
牟礼の野外アトリエで石匠の和泉正敏(いずみ・まさとし)とともに作り上げ、ノグチ芸術の到達点とされる晩年の彫刻を、はじめて同所以外でまとめて展示します。
◆イサム・ノグチ 発見の道
本展のタイトルとなった作品「発見の道(Ways of Discovery)」。
その道は一つでなく、複数。ひとすじではない、自らの道程への深い感慨を作品の名にしたのでしょうか?
イサム・ノグチ 《発見の道》
1983-84年、安山岩、鹿児島県霧島アートの森蔵、
Photo:Kevin Noble
©2020 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713
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