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モネ 睡蓮のとき
2024年10月5日(土)~2025年2月11日(火・祝)
国立西洋美術館
印象派を代表する絵画の巨匠、クロード・モネ。
国立西洋美術館では、マルモッタン・モネ美術館(フランス・パリ)のコレクション約 50点(うち日本初公開作品7点)、松方コレクションをはじめとする日本国内所蔵作品とともに、モネ晩年の豊かな芸術を紹介する「モネ 睡蓮のとき」を開催。
※本展は国立西洋美術館の後、京都市京セラ美術館(2025年3月7日~6月 8日)、豊田市美術館(2025年6月21日~9月15日)に巡回します。
「モネ 睡蓮のとき」の見どころ
自然の移ろいゆく光と色彩を表現した、モネ。
後年になると、その芸術は自然観察に根ざしながらも、より抽象的かつ内的なイメージへと変容してゆきます。
モネはその晩年、ノルマンディー地方のジヴェルニー村に居を構え、終の棲家となる家と土地を購入すると、日本風庭園に睡蓮の池を造成します。
それは、晩年のモネにとって比類なき創造の源となりました。
睡蓮の池を描いた巨大なパネルによって楕円形の部屋の壁面を覆う「大装飾画」 の制作過程では、70代の画家は驚嘆すべきエネルギーでもって、水面に映し出される木々や雲の反映をモティーフとするおびただしい数の作品群を生み出しました。
本展のフランス語タイトル「Le dernier Monet – Paysage d’eau」は、直訳すると、”最後のモネ 水の風景”。
これはモネが48点の「睡蓮」を展示した1909年の個展「睡蓮:水の風景連作」(Les Nymphéas ; séries de paysages d’eau)に由来しており、「水の風景」は、本展のハイライトである、水面に映る影(かげ=かたち)を表現することに情熱を傾けた晩年のモネの試みをよく表しています。
また、会場には本展監修者シルヴィ・カルリエ氏が「本展でとても象徴的な写真」と評する、ジヴェルニーの睡蓮の池にかかる太鼓橋(Pont japonais)にモネが佇むモノクロ写真も展示されているので、お見逃しなく。
「モネ 睡蓮のとき」 展示風景より
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