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牧歌礼讃/楽園憧憬
アンドレ・ボーシャン+藤田龍児2022年4月16日(土)~7月10日(日)
東京ステーションギャラリー
アンドレ・ボーシャン(1873-1958)と藤田龍児(1928-2002)。
本展では、両者の代表作を含む計116点とともに、活躍した地域も時代も異なる二人の画家が愛情をこめて描いた牧歌的で楽園のような風景作品を紹介します(※会期中一部展示替えあり)。
「牧歌礼讃/楽園憧憬」展のみどころ
◆苦難の中から生み出された、癒しの絵画
アンドレ・ボーシャンと藤田龍児の作品は、共に牧歌的な雰囲気に満ち、楽園を思わせる明るい陽光と豊かな自然にあふれています。
しかし、彼らは恵まれた幸福な環境で描いていたのではなく、つらい過酷な状況の中から、心を癒してくれるような作品群を生み出しました。
◆アンドレ・ボーシャン
アンリ・ルソー以来の最も優れた素朴派の画家ともいわれるアンドレ・ボーシャン。
もともと苗木職人として園芸業を営んでいましたが、第一次世界大戦が勃発し徴兵され、46歳で除隊した時には農園は破産。以降、病んだ妻の世話をしながら、半ば自給自足の生活を送り、そのかたわら絵画を描き始めました。
山や川、草原や丘、木々や花々、そこに登場する神話や歴史の人物たちなど、ボーシャンの豊かな自然描写には深い愛情が感じられます。
◆藤田龍児
藤田龍児は20代の頃から画家として活動をしていました。48歳の時に脳血栓を発症し、翌年の再発で右半身不随となり、その後懸命なリハビリによって左手に絵筆を持ち替え、画家として再スタートしました。
広い野原や連なる山並みの見える郊外、古い町並みやのんびりした田舎町など、藤田龍児が描く親しみやすいのどかな風景は、しみじみと私たちの心に沁みてきます。
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